放映年: 2023年7月から
制作会社: BUG FILMS
監督: 川越一生
脚本: 瀬古浩司
メインキャラクター5名(声優):
天道輝/アキラ(梅田修一朗)
三日月閑/シズカ(楠木ともり)
竜崎憲一朗/ケンチョ(古川慎)
ベアトリクス(髙橋ミナミ)
小杉権蔵(三宅健太)
あらすじ
ブラック企業で働く24歳の天道輝(アキラ)は、毎日過酷な労働に追われ、人生に絶望していた。
ある日突然、ゾンビパンデミックが発生。
普通なら最悪の事態だが、アキラにとっては「会社に行かなくていい」という天国のような状況だった。
彼は一転して前向きになり、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」リストを作成。
元同僚のケンチョや謎の美少女シズカと出会い、仲間を増やしながらリストの達成に向けて奔走する。
告白、合コン、日本一周など、今まで叶えられなかった夢を次々と実現していく。
ゾンビだらけの世界を逆にチャンスと捉え、人生を謳歌し始めるアキラたちの珍道中が繰り広げられる。しかし、自由を満喫する中で、彼らは徐々に「本当に大切なもの」に気づいていくんだ。
冒頭
物語は、アキラがアパートでゾンビ映画を見ながら「会社に比べりゃ天国だよな」とつぶやくシーンから始まる。
その後、彼のブラック企業での過酷な日々が描かれる。
入社初日から連日の徹夜、理不尽な仕事、パワハラ上司…。
アキラの人生の希望が徐々に失われていく様子が、暗い色調と共に描かれる。
そんな中、ある朝目覚めると街はゾンビだらけ。
パニックに陥る人々。
でも、アキラは違った。「今日から会社に行かなくていいんじゃね?」と歓喜の声を上げる。彼の顔がみるみる明るくなり、目に輝きが戻ってくる。
そこから彼の「ゾンビになるまでにしたい100のこと」が始まる。最初の目標は「会社に行かない」。アキラが喜々として街を歩く姿と、それを追いかけるゾンビたちのコントラストが印象的だ。
見どころ
この作品の最大の魅力は、絶望的な状況を逆手に取った発想だよね。
ゾンビものなのに、主人公が超ポジティブ。それがもう笑えるし、なんか元気をもらえる。
アキラの「やりたいことリスト」を実現していく過程が、ゾンビから逃げながらも爽快感たっぷり。
でも、時々現実の厳しさも描かれて、グッと来るんだ。
キャラクターたちの掛け合いも秀逸で、特にアキラとケンチョのバカップルっぷりが最高。二人の友情が、ゾンビだらけの世界でも輝いて見える。
シズカやベアトリクスなど、個性的な女性キャラも魅力的で、彼女たちとの関係性の変化も見どころの一つ。ゾンビの描写がカラフルで、グロさを抑えているのも良いポイント。
これにより、ゾンビ苦手な人でも楽しめる作品になってる。アクションシーンも迫力があって、ゾンビから逃げる緊張感と、目標を達成する喜びが同時に味わえる。
そして何より、「人生、楽しまなきゃソンだぜ!」っていうメッセージが、今の時代にグッとくる。仕事や日常に追われて夢を諦めてしまった人たちに、もう一度チャレンジする勇気を与えてくれる。
ゾンビパンデミックという極限状態を通して、「本当に大切なもの」を問いかける深みもある。笑いあり、感動あり、ちょっとした哲学ありの、バランスの取れた作品になってるんだ。
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